志望の音楽大学に進むため、しっかりと積み重ねていきたい受験勉強。

しかし、いつから始めればいいのか、どのように始めればいいのか……さまざまな情報があって悩む方も多いのではないでしょうか?

進路選択に大きく関わる分、受験勉強はしっかりと計画を立てておきたいですよね。

そんな方に向けて、この記事では、音大受験対策の開始時期や内容、効率的に取り組むコツや工夫などをご紹介します。

良い先生が見つかったら

志望する音大に合格するために一番大切なのは、「自分に合う先生に出会えるかどうかだ」と言う音大生や音大出身者が多くいます。それは、数々の音楽家を育ててきたすぐれた教育者である先生かもしれませんし、演奏を聴いて憧れを抱いた先生かもしれません。

先生から指導を受け、たくさんの曲に向き合い、あらゆる国や時代の作曲家の語法を知り、自身の目指す音楽がわかってきた頃にようやく、音楽家への道がひらかれるのだと思います。

音大受験を志したら、まずは先生に相談し、あなたに合いそうな学校をいくつかリストアップしてくれることでしょう。受験までにやるべきことを今後のレッスンの内容に組み入れてもらい、合格まで一歩ずつ前進していくためには、この相談はできるだけ早くすると良いでしょう。

しかし、技術や表現力を磨くことだけがよい演奏に繋がるわけではありません。作品を作り上げるうえで、音楽史や世界史、哲学の知識もときには必要とされます。

作曲家が先の作曲家から受けた影響や、その作品が書かれた頃の時代背景や社会情勢は、演奏や解釈に説得力を持たせることができたり、新たな視点で作品を理解できるようになります。身に付けた教養は、思わぬところで役に立つものです。日頃からアンテナを立てておくことも忘れないようにしましょう。

オープンキャンパスに行って入試要項を聞いたら

おおよそ6月ごろから、各大学ではオープンキャンパスが開かれます。大学生活や大学での学びを、在校生による案内やイベントなどを通して知ることのできる行事です。教授の模擬授業や、海外の音大から講師を招いて特別レッスンを開講する音大もあります。

受験を考える中・高生の不明点を聞き取り、個別に相談に乗ってくれる大学もあるようです。受験日までにどのように準備をしていけばいいのか等を知ることができれば、実技以外の科目も具体的な勉強スケジュールが立てられそうです。

音大卒業生の意見を聞いたら

実際に音大に合格し、卒業した方を目の前にすると、憧れの音大への気持ちが高まってくるのではないでしょうか。高校1年生の時点で聞くことができれば、2年後にやってくる受験をイメージしやすく、早い段階で受験モードに入ることができます。また、当時の課題曲や試験内容、対策方法などを知ると、受験の準備計画に具体性をもたせることができ、練習にもより一層精が出ることと思います。

受験する音大が決まったら

受験先の候補を大まかにでも決めることができたら、モチベーションもさらに上がると思います。過去数年分の課題曲を調べて、先生と相談します。受験する年の課題曲が発表されたら、よい楽譜を探し、作曲背景を知り、楽曲分析をして、必要であればプロの演奏の音源を聴きます。

ひとつの曲を自分の音楽として完成させるまでは、皆さんがご存知の通り、たくさんの時間と労力を消費します。

高校に通い、普段の授業を受け、課題を解いたり共通テストの対策をこなしながら、帰宅して楽器の練習をしていると、それだけでヘトヘトになってしまいます。楽典やソルフェージュなどの、演奏実技以外の科目の勉強が手につかない日も出てくるかもしれません。

受験前の3ヶ月はなるべく楽器の練習に集中できるように、それ以外の科目の勉強は、やはり早めに始めておくに越したことはないでしょう。思い立ったが吉日です!

演奏技術を高める前に

「現代音楽」とよばれる第二次世界大戦以降に創作された音楽作品では、複雑なリズムや変則的な記譜法が多くみられ、とくにソルフェージュ力(りょく)が試されるものです。現代音楽の作品は、かならずと言っていいほどレッスンでも取り扱われます。必要に迫られたときに手に負えないとなると困ってしまいます。

将来海外への留学を考えている方は、ソルフェージュをより重要視しなければいけません。なぜならヨーロッパの音大は、入試時に「初見演奏」を設けているからです。入試のために作曲された小品を、数分間で理解・分析・解釈し、審査員の前で披露します。

この初見演奏の点数が低い場合、課題曲の演奏審査の前に不合格通知を出されることがあります。そのため、現地の受験生たちは、音楽院で初見演奏のレッスンを長期にわたって受け、しっかりと対策をしています。

また、音大受験生は、受験のための練習や勉強に必死になる分、専攻楽器のソロ曲や、専攻楽器が活躍するアンサンブル曲のみを聴き、足を運ぶ演奏会のジャンルも偏ってしまう傾向にあります。しかし、それでは音楽性を十分に養うことはできません。

ルネサンス音楽の合唱曲やモーツァルトの交響曲は、ショパンのピアノ独奏曲に関係のないものではありません。ラヴェルの作品にはジャズの要素が取り入れられているものがあり、ジャズを知らずして演奏することは不可能とされています。さまざまな楽曲を聴き、自分なりに解釈することにより、音楽表現はさらに幅の広いものとなり、深みのある演奏の実現へとつながります。

自宅で気軽に始められる音大受験対策講座

フォニムスタディでは、そんなソルフェージュの基礎をオンラインで学べる学習プランをご用意しています。(月額9,000円〜)

また、教材内では、音大入試で出題される範囲を含む「楽典」も取り扱っているので、受験対策のテキストとしても最適です。楽曲紹介コーナーでは、さまざまな国と地域、時代や編成の作品を取り上げていますので、鑑賞の際の参考にしてみてください。

また、「コーチ付プラン」(+月額10,980円)もご用意しています。‍国内外の名門音大を卒業し、多種多様な楽曲に向き合ってきたプロの音楽家が、実技試験の課題曲を仕上げまでバックアップします。初見演奏についても相談に乗ってくれます。

身に付けたソルフェージュ力(りょく)や楽典の知識は、必ず演奏の役に立ちます。

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