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ピアノ
 
June 19, 2021

弾きたい曲は「61鍵」で足りる?「88鍵」無いと弾けない?ピアノ選び方ガイド

はじめてのピアノを購入したいけれど、どうやら売れ筋ピアノには「61鍵」タイプと「88鍵」タイプがあるらしい…。

プロになりたいわけではないけど、弾きたい曲が全然弾けなかったら買う意味が無いなあ、という方に向けたガイドです。


世界のコンクールで活躍するトップピアニストが数多く出演するオンラインレッスン「フォニム」のスタッフがわかりやすく解説します。


結論としては、たいていの曲は61鍵盤で弾くことができます。

弾けない場合も、はみ出るのはごくわずかな音だけで、その音を無くすか別の音で調整すれば弾ききることができます。


もともとピアノの一番右端、一番左端の鍵盤は飾りのように付いており、実際に弾くことは(現代曲などを除いて)ほとんどありません。

ただ、音響の意味では重要な役割があります。弦が両端に貼ってあることで、真ん中あたりの鍵盤を弾いたときに共鳴して、より奥深い響きが生まれるのです。


このガイドをご覧になる方は、基本的に品質のよい電子ピアノをお探しの方だと思いますが、電子ピアノの場合、このような共鳴について考える必要はありません。グレードのよい電子ピアノでは、共鳴の要素までナチュラルに再現がされていますので、単に弾くうえで指がはみ出る…ということだけ防げる鍵盤数があれば問題ありません。


さて、そろそろ本題の、61鍵盤で足りる曲、足りない曲を見ていきましょう。

(どの調や編曲で弾くかで大きく変化しますので、あらかじめご了承ください。)


下記の曲はすべて、フォニムのオンラインレッスンでプロのピアニストから習うことができます。おおむね習い始めて12ヶ月目までにあなたのレパートリーに加わる曲です。


スカボロー・フェア(サイモン&ガーファンクル)

余裕をもって61鍵盤で弾くことができますね。


Close to you(カーペンターズ)

一音左手がはみ出ています。

本当は、あと一つ低音の「シ」が弾けると、盛り上がったときの重低音が効いてかっこよいところです。
うまく調整すれば弾ききれる範囲ではあるでしょう。またはお持ちのピアノが中間的な「73鍵」モデルであれば弾ききれます。


星に願いを(ピノキオより)

余裕をもって61鍵盤で弾くことができます。


So What(マイルス・デイヴィス)


ジャズ・トランぺッターとして一世を風靡したマイルス・デイビスが1959年に出した不朽の名作録音「Kind of Blue」の巻頭を飾る曲です。


こちらも余裕をもって61鍵盤で弾くことができます。

ジムノペディ(サティ)

1888年のサティによる作品ですが、はじめから有名だったわけではありません。ドビュッシーが普及のためにオーケストラに編曲し、映画「ゴジラ」の劇中音楽を手がけたことでも有名な伊福部 昭氏が「人類が生みえたことを神に誇ってもよいほどの傑作」と評すなど、後世で評価されるようになった楽曲です。

少し重低音で鍵盤が足りませんが、頻繁に出てくる音ではありません。
もしお持ちのピアノが中間的な「73鍵」モデルであれば弾ききれます。

Hey Jude(ビートルズ)

余裕をもって61鍵盤で弾くことができます。

フォニムのレッスンでは、およそご受講4ヶ月目に、この曲を使ってコード記号、ヴォイシングを身につけます。


トロイメライ(シューマン)

シューマンは1810年ドイツ(当時ザクセン王国)生まれの作曲家です。ピアニストとして才能を発揮しましたが、テクニックの練習のしすぎで指を壊してしまい、作曲家を志すようになります。1835年ごろから、ピアニスト・クララとの恋愛が始まり、クララの父親の猛烈な反対にあいながらもいくつかの訴訟を経て、1840年に結婚することになりました。以降、二人は数々の困難を、愛と音楽による結びつきでシューマンの亡くなるまで乗り越え続けることになります。トロイメライは1838年、クララのことを想って書かれた曲です。

最低音が61鍵にちょうど収まりひと安心です。


Alone Again(ギルバート・オサリバン)

イギリスのシンガーソングライター、ギルバート・オサリバン(Gilbert O’Sullivan)が1972年にリリースした名曲「Alone Again - Naturally」を見てみましょう。陰鬱な歌詞と寂しさを感じる曲想のなかにも、親しみやすさがあり、多くの人を魅了してきました。



さて、61鍵盤でも大半のポピュラー曲、クラシック曲は弾けてしまうことがお分かりいただけたのではないでしょうか。

逆に、激しく61鍵盤の範囲を逸脱するクラシックを例に上げて終わりにします。73鍵モデルでも弾ききることができません。鐘を模したきらびやかな高音を鳴らし続ける曲「ラ・カンパネラ(リスト)」です。


フォニムでおよそ受講後12ヶ月目に出てきますが、まだこのタイミングですべてを弾き通すことは普通はできないと思われます。

ここでは曲の一部を使って、均等なリズムで3オクターヴのアルペジオを弾く練習、また同時に弾くことはできない大きな和音をアルペジオで弾く練習をするのに取り上げます。

全部を弾き通すには61鍵盤をお持ちの方は幅が足りないのですが、一部の練習ですので、これも問題なくレッスンを乗り越えていただくことができます。



フォニムのレッスンでは、上記のような充実した楽曲を、【自分のペースでプレッシャーなく】【日本が誇るプロフェッショナル=ピアニストから】習うことができます。

よくある、「指の上げ下げだけ」を学ぶレッスンではなく、音楽鑑賞も楽しくなる奥深い知識を学べる大人気の講座です。


ご自身の弾きたい曲のレベルにあった鍵盤のピアノを、ぜひフォニムの楽器ストアでお探しください。

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