top
声楽・ボイス
 
May 31, 2021

ここぞというスピーチ前に!オペラ歌手がこっそり教える発声準備

プレゼンの緊張は、何もビジネスマンのものだけではありません。

大切なことを伝えなくてはいけない場面や、どうしても相手の理解を得たい状況などは、誰もが一度は経験があるのではないでしょうか。


さて今回は「プレゼン前の発声準備」と題して


大切な瞬間を間近に控えた心と体、両方に効くメソッドをお伝えします。

あらかじめ知っておけば、直前に忙しくて余裕が無い場合にも使える優れものです。

――
執筆者紹介
オペラ歌手 山本耕平(Kohei Yamamoto)

第39回イタリア声楽コンコルソ第1位、第45 回日伊声楽コンコルソ第1位及び歌曲賞、第10回エネルギア音楽賞を受賞。東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程声楽専攻をアカンサス音楽賞を得て首席修了。ミラノ・ヴェルディ音楽院院ビエンニオ・声楽コースを修了。

山本耕平の映像レッスンは、フォニム 歌講座カリキュラムの1ヶ月目から4ヶ月目で好評配信中。
――


①周りにバレずにできる 呼吸ウォーミングアップ


リラックスして臨みたいと願ってはいても、大切な場面ではつい緊張してしまうもの。心の緊張は体をこわばらせ、時に頭をも真っ白にしてしまいます。

そんなときには呼吸を整えつつ、さらに声に張りも出るこの呼吸ウォーミングアップ法を実践してみてください。


まずは基本的なやり方からお教えします。


・鼻からゆっくりと、5秒間息を吸います。穏やかに吸ってください。


・出来る限り静かに、口から一定に15秒間息を吐きます。

その際、唇は周りの人からは閉じているように見えるくらい、息の出口は小さくすることを意識してください。音がほとんどしないのが理想的です。


・これを繰り返します。最低5回、できれば10回ほど繰り返してください。


吐く秒数は目安です。余裕が残っているくらいの方が良く、すっかり息が無くなって苦しくなってしまうのは避けてください。


基本的なやり方だけでも充分効果を得られますが、もう少し時間が取れる方に向けて、効果をアップさせる秘訣をお教えします。


・片方の手をおへその下に当て、もう片方の手はみぞおちに当てます


・鼻から息を吸いながら、お腹と胸両方を均等に広げます。当てている両方の手が、膨らむ体にじわじわと押されてくる感覚です。上手くいくと背中も一緒に広がっているように感じられると思います。


・体に当てた手はそのままに、口から静かに息を吐いていきます。この際、先程両手を押し出して膨らんだ体の状態を維持したまま吐き続けてみてください。少しずつはもちろんしぼんで行きますが、ほとんど維持出来ることに気づかれると思います。そしてまた吸うわけですが、簡単に言うと「広がりっぱなし」の状態で呼吸をすることになります。


・以上をしばらく練習し、慣れてきたら手を離して呼吸してみます。



これが出来るようになると、人知れず心と身体を整えることが可能になります。

②腹話術メソッド

こちらは周りからある程度バレます。が、マスクをしている時はちょうど口の周りがかくれていて便利な発声準備です。


・しばらくの間、上下の歯を閉じたまま話す


以上です。もう少し詳しくご説明します。


・歯を閉じたまま、何を言っているかできるだけわかりやすくなるように話してみてください。


すると喉の奥(舌の奥の方)がよく動き、普段ボソボソと話している時には使わないような、目の奥の方の筋肉(頭の後ろの方と感じる方もあるかもしれません)が動いているのがおわかりになりますか?


・次は、口を開けて普段どおり話します。その際、歯を閉じていた時の喉の奥の感覚を少し思い出しながら話してみてください。


少し専門的なお話になりますが、この練習をすることで話す時の息の通り道が自然と良い方向に整備され普段よりもエネルギーのある声質や表情で話す事ができます。上達してくると、歯を薄く開けておけばほとんど周りに気づかれることなく声のトレーニングが可能になりますよ。


③本当に伝えたいことがあると声は良くなる


これは私の師の受け売りなのですが、

声というのは、本当に伝えたいことがあると自然に輝きを増すものです。

ですから、心から相手に伝えたいことなのかどうか、

伝える内容に間違いが無いのかどうか今一度ご確認ください。


そうすると確信を持って話すことができますし、

相手に伝えたい思いが増せば心も体も良い状態になります。

みなさまの想いが届くことを私も心より願っております!



編注: 本ブログ記事は講座に先行して公開されております。近日募集開始となりますので、ぜひご注目ください!

Search for something