「ピアノさえあればカラオケに行かなくても伴奏付きで歌える」「優雅に弾くピアニストに憧れて」「ストリートピアノを弾いてみたい」様々な動機があると思いますが、ピアノを始めたいと思ったらまず必要なのが楽器ですよね。今回の記事ではそんなピアノライフの第一歩!楽器選びと第一音を出すまでの過程をご紹介します!

楽器選びのポイント

楽器選びのポイントは皆さんそれぞれの事情があると思いますが、やはり予算、それからお家に合わせた大きさや音量ということになると思います。今回は以下の要素を紹介します。

・予算

・サイズ

・音量(騒音)

予算

「電子ピアノ」でamazonで調べてみると、なんと6000円~8000円台のものからあります。とはいえ、逆に安すぎると何か裏がありそうで不安…という場合もありますよね。ここでは4段階に分けてみていきましょう。

・5000円~15000円

この価格帯のピアノはパソコンと繋いで作曲をしたりするMIDIキーボードに簡単な音源ががついている電子ピアノといった感じで、練習用にお勧めできるモデルはあまりありません。ただし、パソコンとつないだり、弾き歌いでコードのみを弾ければOKという場合なら選択肢に入ってきます。

888M Alesis Melody 54 Electronic Keyboard

最高のコストパフォーマンス!

6499円(amazon参考価格)

54鍵盤で、通常弾き歌いなどで使う音域はカバーしており、内部音源もしっかり付属。Alesisは電子楽器の大手メーカーで信頼もあります。

・15000円~40000円

趣味としては安い金額のようですが、この価格帯の電子ピアノは作りも音色も非常によく、ハンマーアクションを採用してグランドピアノに近い弾き心地を再現したものまであります。ヤマハ・カシオ・ローランド・カワイといった大手メーカーも様々なモデルを出していますので、楽器店などで見比べてみても良いでしょう。

Casio CDP-S100AZ

コンパクトで練習に最適!

38067円(amazon参考価格)

スマートな外見ながら、88鍵盤・ペダル付きで、なんとハンマーアクション使用で本物のピアノに近い弾き心地です。もちろん音色の変更やメトロノーム、USB経由でパソコンとの接続など、電子ピアノ標準の機能は完備しています。

・40000円~15万円

この価格帯の電子ピアノははっきり言ってすごいです。88鍵盤・3ペダル・同時発音数256・ハンマーアクション使用、といった、本物のピアノに限りなく近い仕様に加え、音色も機能も豊富にあり10年間は相棒として使えるでしょう。専用台座でどっしりとしたピアノであれば、上級者になってもしっかりと弾き続けることができます。

YAMAHA/ARIUS YDP-165

風格すら漂わせる高級電子ピアノ

11万1000円(amazon参考価格)

ヤマハの最高級のピアノCFXをサンプリングした音色に加え、従来の電子ピアノには無かった他の弦との共鳴やピアノ本体の反響まで再現した、ピアノの表現を追求したい演奏家のための電子ピアノです。もちろん88鍵盤に3ペダルが付き、演奏の可能性はグランドピアノそのもの。オーディオケーブルを使えばパソコンに劣化無しで音を取り込むことができるため、インターネット配信ではグランドピアノより良い音質になることもあります。本格的にピアノに取り組むならお勧めの一台です。

・15万円以上

この価格帯になってくると、電子ピアノは各社最高の技術を詰め込んだ一級品になります。また、アップライトピアノ(約50万円~)や、グランドピアノ(約100万円~)も視野に入ってきます。ピアノを始める前からいきなりこの価格帯に手を出すのはあまりお勧めしませんが、どうしてもグランドピアノで始めたい!という方は、まずはピアノスタジオで練習して、ピアノの音に慣れてきてから、ピアノ店で良く試弾して決めるとよいでしょう。

サイズ

一人暮らしの方や、アパート暮らしの方は、サイズが大きいと生活の邪魔になってしまいます。また、ライブで持ち運びをしたい、というときには、土台との取り外しが簡単だったりするとよいですね。電子ピアノの鍵盤数は49鍵盤、61鍵盤、73鍵盤、88鍵盤が主流です。61鍵盤以上あればほとんどの曲を弾くことができますが、クラシックピアノの上級レベルになってくると、88鍵盤を使います。フルサイズの88鍵盤のピアノは、鍵盤だけで122cmありさらにフレームがあるため、コンパクトなサイズでも130cmほどの幅があります。もちろん、フレームが大きければそれだけ安定性が増しますので、小さければ良いというものでもありません。また、ピアノは幅が大きいのはもちろん、奥行きも結構あります。無理のない範囲の大きさで選びましょう。

弾きたい曲は「61鍵」で足りる?「88鍵」無いと弾けない?ピアノ選び方ガイド

・幅1m未満

幅が1m未満であれば、持ち運びも楽ですし、軽自動車に積み込むのも苦労しません。しかし、88鍵盤だけで122cmありますので、1m未満におさえたければ61鍵盤以下のピアノにする必要があります。

 GO:KEYS GO-61K

野外ライブもお手の物!

46800円(amazon参考価格)

電子楽器最大手のRolandの持ち運びを考えた61鍵盤の電子ピアノで、幅はなんと88cmとかなりコンパクトです。狭い部屋でも気軽に置くことができます。

・幅約130cm

130cmは88鍵盤の最小サイズです。フルサイズのピアノをコンパクトに演奏したい場合はこのサイズを考えましょう。

Yamaha P-125

シンプルイズベスト!美しいデザインです

56895円(amazon参考価格)

幅が133cm,奥行が30cmと、フルサイズの電子ピアノのなかでは最もコンパクトな部類です。また、ハンマーアクションを採用しており、ピアノ練習用としては痒い所に手が届く最適なモデルとなっています。

・アップライトピアノ

アップライトピアノは壁にぴったりくっつけられるようですが、奥行は60cmほどあるのが普通で、さらにそのまま壁にくっつけてしまうと建物全体を鳴らしてしまうため、防音を考えるともう少し余裕を持たせる必要があります。イスの配置や、調律時のことを考えると、幅160cm、奥行150cmほどの空間を作ることができればアップライトピアノを置くことができます。搬入搬出の問題もありますので、購入のさいは搬入業者ともよく相談しましょう。

家庭用ピアノの王道

・グランドピアノ

ピアノ愛好家のあこがれグランドピアノは、弦を水平に張っているため、広い面積が必要です。一番小さいモデルでも、奥行き・幅ともに150cmほどあり、さらにイスの配置や調律時のことを考えると、幅180cm、奥行き250cmほどのスペースが必要になります。

みんなの憧れ、グランドピアノ!

音量(騒音)

ピアノに限らず楽器練習の最大の悩みは騒音です。電子ピアノでも打鍵音は下の階に響きやすく、夜の練習は避けるか何らかの対処をする必要があります。床にマットを敷いたり、壁から離すことでこれらは軽減できますので、アパート住みの方はこれを考えてみましょう。

・電子ピアノの騒音対策

電子ピアノは本体から音を出す方が立体的に聞こえますし、耳への負担も少なく練習には適していますが、夜だったり隣室に人がいるときはヘッドホンを繋ぎましょう。また、階下の部屋がある場合は、防音・防振マットも用意しましょう。新築の鉄筋コンクリート造りのアパートやマンションなら騒音をほとんどゼロにすることができますが、事前に管理者に楽器の可否を相談してください。

YNAK電子ピアノ用防音防振マット

騒音が気になるときはこれで対応しよう

5300円(amazon参考価格)

厚さが1cmあり、電子ピアノのペダルや鍵盤から発する騒音を軽減することができます。とくに騒音問題は、トラブルになる前からこれらを使ってしっかり対策しましょう。

・アップライトピアノの騒音対策

多くのアップライトピアノにはマフラーペダルと呼ばれる、ハンマーと弦の間に布を挟み込んで消音する夜間練習用の機能が備わっています。それでも大きいテレビの音や大きな会話くらいの音量が出ますので、夜間の練習には十分注意しましょう。一戸建てで家族の了解が得られているのであれば、夜間の練習も可能です。

・グランドピアノの防音対策

グランドピアノは楽器自体に防音対策機能がついていることはほとんどありません。ですから、防音室に入れることが唯一の対策になります。通常のグランドピアノが入る3畳サイズの防音室ですと、100~150万円ほどが相場になります。

あったら便利な物たち

こうして楽器を手に入れた!となったら次に練習セットが欲しくなりますよね。楽器の練習はアナログなものこそ味があって良いものですが、スマホのアプリでコンパクトにまとまるものもたくさんあります。ピアノを始めるときに揃えたい、便利&気分が上がる小物をまとめてみました。

メトロノーム

やはり、練習といえばメトロノームです。電子ピアノに付属していることがほとんどですが、扱いづらかったりすることもあり、スマートフォンのアプリのほうが便利なこともあります。また昔ながらの振り子式のメトロノームは視覚的にリズムを取りやすく、デザインもかわいいのでお勧めです。ただし音量が大きいので騒音には注意しましょう。

五線ノート

せっかく音楽を始めるなら、楽譜を書いたり読んだりしてみることにも挑戦してみませんか?楽譜は文字と同じで、読むだけでなく、書くことによって少しずつ慣れていくことができます。今から楽譜の読み方を覚えるのは大変そう・・・と思っても、いざ書き始めてみると結構楽しいかもしれませんよ。

お勧めなのは、適度に幅があって音符を塗るのに苦労しない8段ノートですが、これでも細かいという方は、6段もおすすめです。

ロングセラーの五線ノート

2B以上の鉛筆またはシャーペン

そして楽譜を書くときには、はっきりとわかりやすく書くのがポイントです。小学生のころ、濃い鉛筆を使ったら滲んでしまったという経験がある方も多いと思いますが、最近の鉛筆はあまり滲まなかったりもします。シャーペンもお勧めで、芯の太さが変わりにくいということで有用です。軸が太く、0.5mmか0.7mmのシャーペンに3Bの芯を使うのが一番おすすめです。

Mitsubishi uni ナノダイヤ 0.5 3B

どんどん音符を書きたくなります

濃くしっかりかけて、10年後に見返してもほとんど滲んでいない品質の高い芯です。

さあ、弾いてみよう!何から始めれば?

手元にピアノがあって、鍵盤を押したら音が鳴る!さあ、これからどうしよう?

この時の高揚感はこれから送る長い音楽ライフの中でも特別なものだと思いますが、とはいえ何をすればよいのか途方に暮れてしまいますよね。

フォニム・ミュージックは無料で読める初心者のためのピアノの記事を用意しました!

【独学用教材】大人のピアノデビュー、何から始めれば上手くなる?

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