ヴァイオリンを習い始めたら、早く誰かに聞いてもらいたい、と思う方は多いのではないでしょうか?

最近では、初心者の方が #習い始めて○日目 とSNSに記録しているのを、よく目にするようになりました。

上達ぶりを、多くの人に見てもらいたい!という、新しい時代の楽しみ方ですね。


始めたばかりの頃は特に、基礎練習がもちろん大事ですが、

教材と一緒に、有名な曲を練習するのは、モチベーションが上がりそうです。


ヴァイオリンは、音の場所を覚えるのが、難しい楽器です。

よく知っている曲だと、次の音を想像しながら、指の準備を出来るので、

音の場所を覚えるのにもオススメです。


ヴァイオリンの音色と良く合う、誰もがどこかで聞いたことのある、

懐かしの名曲5選をご紹介いたします。

<この記事を書いたひと>

Kana Honda

3歳よりヴァイオリンを始め、桐朋学園大学付属子供のための音楽教室入室。 第21回日本クラシック音楽コンクール全国大会第5位をはじめとする、国内のコンクールで数多く受賞。 桐朋女子高等学校音楽科を経て桐朋学園大学音楽学部卒業。 クラシックはもちろん、歌番組やPV等でのアーティストのサポートやレコーディング等、幅広いジャンルで活動中。 テレビドラマでのバイオリン指導や、ペニンシュラ東京でのロビー演奏を務める。

・My heart will go on



映画「タイタニック」の主題歌です。

セリーヌ・ディオンの情熱的で伸びやかな歌声が印象的なこの曲は、

ヴァイオリンの音色にもとても合い、多くの楽譜出版社が楽譜を出しています。

原曲キーはE:なので、♯が4個もつく調性ですが、

楽譜によっては、初心者向けに移調されている楽譜も、多くあります。


船が沈没していく中、タイタニック号で演奏していた音楽隊メンバー達が、

「ここまでだ」と演奏を辞め解散した後に、

一人が演奏に残り、それを見たメンバーたちが演奏に戻り、

一緒に賛美歌を奏でるシーンは、非常に印象深いです。

・The rose


アメリカのロック歌手、ジャニス・ジョプリンをモデルにした映画「The rose」の主題歌です。

数多くのミュージシャンがカバーをしている、人気曲の一つです。

原曲キーがC:なので、調号をつけずに弾けます。

伴奏のコードもシンプルなので、ピアノやギターが弾けるお友達と、合奏が出来そうな1曲です。





・Yesterday


ビートルズのポール・マッカートニーの曲です。

寝ている間に夢の中で流れて、作曲されたとか何とか。

カバーされた回数が史上第1位の曲と言われている、誰もが知っている名曲です。


原曲はアレンジが2種類あり、アコースティックバージョンは、弦楽四重奏が大活躍するので、伴奏にも注目して聞いてみるのも面白いです。

音階を利用して弾ける曲なので(大きな跳躍がなく、基本的に音が一つずつ動く)、安心して弾けます。


・My way

1969年にフランク・シナトラが歌って以降、世界中で今なお愛され続けている名曲。

カバーされた回数が、イエスタデイに続き、史上第2位の曲と言われているそう。

日本でも多くのミュージシャンがカバーしていて、様々なテイストがあります。

歌詞を自由に解釈して、自分の思うように弾き、表現力を磨きたい1曲です。

冒頭はG線とD線。少し盛り上がってD線、A線。大盛り上がりのところでE線、と、

曲の盛り上がりに沿って、音域が上がって行くので、それぞれの弦の角度の練習にもなりそうです。


気に入った曲はありましたでしょうか。

ヴァイオリンは、人間の声に近いと言われている楽器です。

世界中のミュージシャンが歌っている名曲を、ぜひヴァイオリンで再現してみてくださいね。