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エアロフォン
 
June 8, 2021

管楽器ビギナー必見!ハードな筋トレいらずで、長く息を続かせられる秘訣

こんにちは、サックス奏者の柳下柚子です。

今回は管楽器の演奏には欠かせない “息の使い方” についてお話しします。

コンサートの際にお客様に「肺活量がすごいですね!」とよくお声がけいただきます。特にサックスは音が大きい楽器なので、生で聴くと想像以上の迫力・音圧にびっくりされる方が多いのではないかと思います。よく学校の吹奏楽部で腹筋を鍛えるシーンがよく見受けられることもあり、「筋トレとかやっているんですか?」と聞かれることもあります。皆さんは、プロの演奏家は肺活量を鍛えるためにどんなトレーニングを行っていると思いますか?

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執筆者紹介

 

東京藝術大学大学院博士課程に進学。フランスでサクソフォーンの初等教育を研究し、ビギナーの育成法や教材制作のマネージメントを行うほか、音楽大学生などのサクソフォーン指導者を対象とした教育法セミナーを主催。第1回K国際サクソフォンコンクール第3位。

柳下柚子の映像レッスンとオリジナル執筆教材は、フォニム エアロフォンカリキュラムの2ヶ月目から10ヶ月目で好評配信中。

また、エアロフォン講座で提出されたホームワーク演奏へのアドバイザーも務めています。

※アドバイスは複数人のチューター陣が担当しています。

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肺活量UPのために特別な筋トレはいらない

「筋トレやっていますか?」というご質問ですが、答えはNOです!私は肺活量をUPさせるという目的の筋トレは何も行っていません。

そもそも腹筋は呼吸に使う筋肉ではありませんし、私の周りの演奏家でも何か特別な筋トレをやっているという話は聞いたことがありません。肺活量には体格差・男女差もあるので、小柄な女性奏者よりは一般男性の方が肺活量がある場合も大いにあるのではないでしょうか。それでは「じゃあどうしてプロはあんなに息が続くの?」という疑問について、お話ししていきます。


肺活量のある・なしじゃない

息が長く続くのは、息を使うのが上手いから

プロの音楽家のブレスの特長

①計画的に息を使えている

②息継ぎのタイミングでしっかりと息が吸えている

秘密はこの2点、意外にもすごくシンプルな内容に感じませんか?この2つをおさえれば、楽器を始めたばかりの方でも今までより長いブレスで演奏ができるようになると思います!

フォニムの講座で使用している楽譜でポイントを見ていきましょう。

メロディーは文章に似ています。言葉や意味のまとまりを考えて自然な位置で息継ぎをするのがセオリーです。この楽譜では黄色で囲まれた部分が1つのフレーズのまとまりなので、この部分は一息で演奏したいですね!このように、どこまでを一息で吹くかをあらかじめチェックしておくことが①計画的に息を使うために必要なプロセスです。この楽曲はゆったりしたテンポなので、浅いブレスでは4小節間を吹き切るのが難しいでしょう。さらに一息で吹き切るために、吹き始めのときに音量を大きくしすぎないこともポイントです。


フォニムの楽譜ではフレーズの区切りの目安になるブレスマークが楽譜に記されているので、ぜひそれを参考にしてみてください。


フレーズとブレスの位置を確認したら、次は②しっかりと息が吸えているかみていきましょう。楽譜に赤で示したところで息を吸うのが一般的ですが、それはほとんどの方が実践できていると思います。しっかり息が吸えるかどうかを決めるのは、実はこれより前の部分にポイントがあります。

重要なポイントとなるのは、吸う前にしっかり吐いておくということです!青で示した息を吸う前の2拍分で、しっかりお腹の息を吐き切ってから息を吸ってみましょう。吐くことを意識する前より、自然と吸える息の量が多くなっているはずです。人間は体の構造上息が残っているとしっかり吸うことができないので、息をたくさん吸うことよりもしっかり吐き切ることを意識してみてください。

「楽器を演奏する時は腹式呼吸で!」とよく言われ、インターネットで検索すると腹式呼吸の様々なトレーニングが出てきます。しかし楽器を始めたばかりの時期に限って言えば、慣れない楽器のコントロールに加えて呼吸法まで意識することは中々難しいかもしれません。

しかし、今回ご説明した2点

✓どこで吸って、どこまで吹くか

✓息を吸う前に、しっかり吐き切っているか


まずはこの2つを意識するだけで、息の吸い方・使い方があっという間に変わると思います!このポイントがしっかり定着してきたら、腹式呼吸にもぜひ挑戦してみてください。腹式呼吸についてはまた今後のブログでご紹介していきます。

長く息を続かせるコツ、いかがでしたか?プロの音楽家の巧みなテクニックでも、紐解いていけば誰でも挑戦できるファーストステップがあります!ぜひ毎日の練習の新しい習慣にしてみてください。

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